ステンレス鋼の耐食性は、表面に酸化クロムの被膜を生成させることにより、内部への酸化を防止していますが、パーフェクトステンレスはこの表面に酸化クロムのほかにモリブデン、窒素の被膜を生成させ、これにより高耐食性を実現させることに成功しました。パーフェクトステンレス(PS-550)は、高強度と高耐食性を同時に実現した夢の新素材で、ステンレス鋼の新しい歴史がここから始まります。

パーフェクトステンレス製品は、頭部に『V』のマークが目印です。

高強度

ステンレスの中で強度のあるSUS 410は、表面の硬さはあるものの心部硬度が低いためタッピングする際ねじ山が変形することがあります。パーフェクトステンレスは心部まで十分な硬度があるのでねじ山も変形せず、高い締結力が得られます。

高耐食性

パーフェクトステンレスの耐食性は孔食発生電位を見てもわかる通り、SUS XM７・304と同等の耐食性を示しており、塩害・酸性雨など、SUS 410では対応できなかった環境にも抜群の耐久性を発揮します。

高じん性

一般的に、引っ張り強さや硬さが高い材料はじん性がない(もろい)というのが通説ですが、パーフェクトステンレスは、JIS規格の頭部じん性試験を十分満足するほど、高いじん性を持っています。