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2017.10.04

目的か手段か

『 嫁が食う 桃栗3秒 柿8秒 』(詠み人知らず)という川柳があります・・・。

 

いよいよ“実りの秋”“食欲の秋”の到来ですね。 体重を増やさないためには“スポーツの秋”で! (我々の年代になれば)寝付けない時には“読書の秋”もいいですよ。

何と言っても「健康」に日々暮らすには、「食事(食欲)」「運動(スポーツ)」「ストレスフリー(読書や非日常の時間キープ)」が大切なポイントというか、キーワードなんだそうです。 2017年秋を健康に過して、希望の2018年へと繋げていきたいものですね!

 

 気候も、四季の中でも一番穏やかで、過ごしやすい頃なのですが、風雲急を告げてきたのが国政(衆議院解散)でしょうか。 「どんな手段を使ってでも・・・」とか、「過半数を押さえるのが(目的?)・・・」とかを公言しつつ、大勢が新しい党になだれ込んでいる現状、小職には理解の限度を超えているのですが、(立場上)会社経営に例えて考えれば少しは“解らんでもない”かなあと想いつつ、毎日のニュース報道を受け止めている今日この頃です。

 

 中堅企業でA製品とB製品という主力製品を持ちながらも、過去の一時一世風靡の好調を経験したものの、その後のニーズの変化から、最近売り上げが伸びずというか落ち込んで悩んでいた。 ところが、何も有効な手立てを打ち出せないトップにイライラしていたところに、とんでもないカリスマ性を持った(超有名女性社長の)ベンチャー企業が立ち上がった。 このベンチャー企業は、勿論社歴も社員も少ないのですが、「中堅企業の多くの社員」が、このベンチャーに移れば(移りさえすれば)、A製品が又もや爆発的に売れるんじゃないか!? とA製品に拘って、はせ参じている! ところが、そのベンチャー社長は、入社するには「入社後は、会社の経営方針に絶対に服従します」の誓約書の提出と「最初の給料は自分で用意して」が条件!? しかし、その経営方針の詳細?は何の説明もしてくれない。 B製品に拘る人達は、当然の様に「新しい会社」の設立に向かっている。 こんな感じで受け止めれば、少しは“理解できる”状態には落ち着きました。

 但し、です。 小職の想いというか、一番大切な視点が抜けているなあというか、その全ての中堅企業の社員に気づいて欲しいことと言うのは・・・。

その「A製品」も「B製品」も、(残念ながら)時代の変化からのニーズからは、遅れてしまっている製品であるという事、解りやすく例えれば“スマホ時代のガラケー”なのです。 一定の支持(リピート)は続くでしょうが、絶対に昔の隆盛を取り戻す製品ではないのです。 本来取るべき方策は、全く新しいスマホ製品を開発して、有名社長の名前に縋(すが)るのではなく、その製品が真に“世の為、人の為”なるものであれば⇒「自ら新しい会社を設立して」若しくは「会社の名前(看板)を書き換えるのではなく自らの力でその製品の優れている点をPR」するべきなのです。 マーケット(ユーザー)が興味を持って受け入れてくれる必要な物しか、絶対に売れない(支持されない)のです! 社長の名前で、製品は売れません! その製品の機能が、他社製品よりも優れていること、これからの時代の変化を先読みした機能が備わって進化したものであることが、これから売れることの絶対条件であるのです! 企業人であれば、最初に気付くことでもあります。

 つまり、何が目的なのか!? 会社を移ることは絶対に“手段”であって、新製品?を売ることが“目的”であるはずなのですが。 “目的”を忘れて、“手段”に没頭している姿が、小職の中で今次の「理解不能」な事柄の原因であることが、ようやく解ってきた今日この頃です。

 

 我々の日常でも、(残念ながら)時々、手段と目的を履き違えた行動に直面することがあります。 例えば、会議。 会議に没頭したいので、携帯の電源を切っている人が居ます! 「担当の者が、手を離せないので、後ほど・・・」とアシスタントが言った時点で、仕事は他社へ。 なかなか、成果を見出せない場合や、改善効果も確認できない場合は、意外と“目的を忘れて手段に没頭している”場合が多いことに気付くべきなのです。 自分のやっている仕事を「目的」か「手段」かに“仕分ける”ことが出来るかどうか!?ですね。 <本文の中堅企業は過去に“仕分け”の経営方針に拘った時期もありましたが、自分自身の仕事の仕分けは?苦手なのかな?>

 

どの目的地に、どれだけの時間で到達したいのか!? それを明確に意識することで(自ずと)手段は変わってきます。 本文で例えた、大量移動している中堅企業の皆さんの「貴方の“目的”は何ですか?」の確認が出来て、その移動が正しいかどうかの判定をさせていただくのが、今回の選挙での小職の投票行動になりそうです。

 

平成29年 爽やかな秋晴の候              代表取締役  松元 收

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