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お知らせ
2016.12.02
「だし(出し)間違い!」
先月、加賀温泉郷を訪れる機会がありました。 宿泊は柴山潟湖畔の静かな宿で、充実した温浴施設と旬(霜月)の懐石料理を楽しみに・・・。
さてそのお料理ですが、一席ごとに和紙のメニューが置かれた、鍋料理も含む、通常の懐石コースをご想像下さい。 その鍋料理では、能登豚のしゃぶしゃぶ、又は蟹すきのどちらかをチョイスできるものでしたから、事前に蟹すき鍋のリクエストを済ませていました。 いよいよコースも進み、一人鍋に着火され、“美味しい蟹すき”・・・です。 先ずは、“だし”をレンゲで一口!? ん!? 味がしません! 一瞬、僕の味覚がオカシイのかとも思ったのですが、同席の人も即座に「このだし、味せえへんね」「どう思う」?と(年配の)中居さんに一口飲ませていました。 「あっ」と顔色変えて、厨房へ・・・そして、大きなポン酢の容器をもってきてうろうろ・・・。他のメンバーも気付いて、「ちゃうちゃう、これは蟹すき用のだしでなく、しゃぶしゃぶ用と間違っているんでねえかい?」
『“だし”(出し)間違い』やで! (ナイス! 座布団一枚)
全ての、鍋のだしを入れ替えて、何とか蟹すきは堪能させて頂きましたが・・・、何とも
“後味”の悪い、老舗旅館夜懐石の顛末でした。
(後で、解ったことですが)
・配膳の時は、アルバイトの学生で、どうやらこの子が間違ったらしい(帰って、不在)
・年配の中居さんでは対応が出来ず、(現場で)責任者の方は?と聞いても、厨房付近には
派遣社員のおばさんしかいなかった
・良く考えてみれば、到着時の部屋までの案内も無かったし、女将の挨拶もなかった
(ああ、これは)
訪日外国人が2000万人を突破し、全国の温泉地も順風・活況などのニュースの裏で、個々の旅館では、あらゆる階層での“人材確保”が、大変なことになっているな!との気付き。
で、大阪へ帰ってからちょっと調べてみると・・・
・有効求人倍率は(全体で)1.38のところ、「旅館・ホテル・乗り物接客」では3.58
(10月下旬の厚生労働省発表)
・定着率(大学卒業社員の3年後の離職状況)全産業平均31.9%のところ、「宿泊業・飲食サービス業」50.5% (厚労省2013年卒業者調査)
なるほど! やはり、そうでした。 たまたま宿泊した今回の老舗旅館だけでなく、日本中の旅館が人手不足となっている様です! これからも「和食(文化)」が世界中に認められ、食のおもてなしを期待しての訪日客は、全国の旅館へもどんどん増えるであろうに・・・実際問題、人手不足で対応できない事例なども続出するのでは? 小職は門外の人間ですが、旅館業といえども、企業化(人事制度も確立し)若い人がどんどん就職(雇用を生み出す)できる形への変化が生き残り(繁盛)への条件として、問われている!? そんな事もいろいろと考えさせられた加賀への小旅行でした。
さて話は変わりますが、光陰矢のごとし・・・2016年も、ついに12月へと暦は進みました。 今年も振り返れば、実にいろいろな事・・・が起きました。
人生は「上り坂と下り坂の繰り返し」そして、もう一つ「まさか」という坂もあるよ!の言葉がありますが、USAのトランプ(次期)大統領も、当にその「まさか」の出来事と言えませんか!? 選挙戦中に提唱していた(今後)10年間で1兆ドル規模の(USA国内)インフラ投資を行う・・・事への期待!?からか、市場は現在確かに(+)評価で動いています。 一方、中国を為替操作国として(報復の)関税をかけるなど・・・日本も韓国も、いったいその保護主義的政策の影響がどうなるかの懸念ですね!? 小職でも解る事は、今更USAに鉄鋼の工場を造って競争など出切る訳が無いし、自動車(日本)や電子部品(韓国)とて同じこと。 しかしながら、瞬間的には(¥/$)為替レートは激しく動いています。 経済実態とは違うステージでの投機的な側面なのでしょうが、これから2017年に向かって、日本への具体的な影響はいったいどうなって行くのでしょうか!? 確実に予想を立てられる人が居れば、飛んで行ってでも、お話を伺いたいところです!
12月に入って、小職の脳内問題意識ですが・・・
① 先の、老舗旅館での「だし(出し)」間違い問題・・・
当社も、製品の出し間違い(受注ミス、出荷ミス)は今年も克服できなかった。
会社としての、営業(受注)から、物流(出荷)業務のカイゼン活動は道半ば。
⇒目指すは“ゼロ・ディフェクト” 返品・再送、全て“ロス”である!
② 2017年の世界及び日本経済(言い換えて、トランプの経済政策)・・・
⇒「いつか起きる何かに不安を感じて生きるのでなく、(今始まった)今日に感謝して
今日一日を精一杯生きなさい」の言葉に従って、年末年始を過す!
どんな(想定外な)事が起きようが、決してめげない、逃げない!
自分(自社)の問題・課題に置き換えて、その解決へ向けて挑戦する!
日頃、お世話になっているお客様(お取引先様)からは、更に頼りがいがあるパートナ―としての信頼を増やして頂ける方向への“企業改革・進化”への取り組みです。 2017年も、全社を挙げて追求させて頂きますので、引き続いてのご指導・ご支援の程を、何卒宜しくお願い致します。
2016年 初冬 『 朝寒に 負けてなるかと 霜柱 』 <詠み人知らず>
代表取締役 松元 收