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お知らせ

2015.06.18

もうかりまっか

A)もうかりまっか?  あきまへんわ!

B)もうかりまっか?  ぼちぼちでんな!

最近の、関西の企業経営者同士の“ご挨拶”と“ご返事”ですが、(どうやら)この二つのパターンに集約されてきたみたいです。

即ち、

A)の会社は・・・最近の

 ①円安傾向からの(輸入原料・仕入れ)の高止まり

 ②電気料金(再)値上がり    <“コスト”アップ>に悩み多し!

B)の会社は・・・

 ③円安(為替)下での直接輸出

 ④輸出型のお客様からの受注増  <“売上げ”アップ>で、順風満帆!

言葉は同じ<アップ>でも、それが“コスト”か“売上げ”かによって、ずいぶんと大きな差に! それが、昨今の「経済」情勢かと。

 

弊社もA)グループに属する会社であり、②の電気料金の影響は昨年来(ボデーブロー)コストアップ要因として、無視できない形(ボリューム)になってきました。 と同時に、この電力コスト高騰は一つの会社の問題ではなく、日本全国が今直面している(共通の)とても大きな問題でもあるはずです。 日本の景況感が良くなく、経済成長率が鈍化したままなのも、このA)に属するグループの方が圧倒的に多いからではないでしょうか。

“電力コスト”問題を、経済問題として、正面から捉えてのマスコミの論調やアピールが少なくて、(少々)ストレスを感じながらの毎日でしたが、「櫻井よしこ」さんだけは違いました! 経済成長を阻害している原因を、明確に断じてくれていました。

 

「無駄が経済成長を阻害」 (櫻井よしこ)  <週間新潮2014.11.6掲載より抜粋>

「・・・ 原発が1基も動かないことによって、いま日本のエネルギー自給率は6.0%に下がった。 これはOECD34カ国中下から2番目、33位である。 日本より自給率が低いのはルクセンブルクだけ。 日本のエネルギー事情は、人口が55万人、“国”の中でも小規模なルクセンブルク並みに落ちてしまっている。 他方、化石燃料の輸入に我が国は年間28兆円を費やしている。 10年度の18兆円から震災後の13年度は28兆円に跳ね上がった。 増加した10兆円の内、原発停止に伴う燃料増加分が3.7兆円を占め、残り6.3兆円は燃料(契約)価格の上昇と円安の影響である。 原油も天然ガスも、日本が死活的に必要としている事情を見透かされ、供給サイドが高値で迫る(原油の下落を享受出来ない)という特殊事情も、価格上昇の背景にはある。 これまで私たちは原発停止で日々、100億円余分に燃料費を払っていると言われてきたが、10兆円の差があるということは、実際は日々300億円を余分に支払っているということである。 こんな無駄が経済成長を阻害する要因になっているのである。 エネルギー購入に膨大な資金を流出し続ける事態を改めるためにも、安全性を高めた上で原発再稼働を急ぐべきだ。」

 

経済産業省のエネルギー戦略担当官殿や(対案は再生エネルギー<この買取制度が電力費UPの一因にも>)の原発稼働絶対反対の国会議員殿には、是非ともこの櫻井よしこさんのコメントを一読して再考して頂きたいものと、心から願う今日この頃です。

 

『経済』とは・・・『経世済民』のこと、  (福沢諭吉)<economyを訳>

その意味は「世を経(おさ)め、民を済(すく)う、またそうした政治」 

事業活動とは、「金儲け」が目的ではなく、「経済」を目指さなければならない、社会に貢献する為の手段でなければならない・・・が諭吉の教えです。

会社のトップリーダーとして、この言葉を理解し、その実践を心がけての毎日です。

具体的には、「世の為、人の為になる製品(商品)開発&ご提供」製品開発型企業としての成長を、社員と共に目指しています。

 

日本の国のトップリーダーにお願いしたいのは、今、日本の国を経(おさ)め、日本国民を済(すく)うには、“何が重要”で、“何を優先すべき”か・・・その政治とは?

 

観光客の落とすお金で潤うのでなく、ものづくり日本(それに携わる)一人ひとりの笑顔で、日本の元気を取り戻そうではありませんか! その為には、エネルギー問題!

無駄を無くし、世界最高の電力費を⇒普通の国レベルに⇒(真の)競争力アップを!

 

最後に、サラリーマン川柳大賞作品から

「皮下脂肪 資源にできれば ノーベル賞」 

こんなところにも、エネルギー問題(皮下脂肪をどうやって燃料に!?)でした(笑)

 

 

平成27年6月 初夏の候・・・              代表取締役 松元 收

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