NEWS
お知らせ

2013.05.30

「地球のてっぺんに・・・」

三浦雄一郎さん(80歳)が、世界一の標高8848mエベレスト登頂に成功しました。 下山後の記者会見で「人は夢を見て、あきらめなければかなう。若い人も絶対に夢を実現させてほしい」と若い世代に鼓舞するメッセージを語り、同時に「70歳や80歳を超えて自分で自分をあきらめている人が多い。今がスタートだと思えば面白くなる」と同世代の高齢者へのメッセージも。


 このニュースを聞いて、二つのことを思い出しました。


一つは、人生「春夏秋冬」論です。 人生は“80年”、0~20歳を春、21~40歳が夏、41~60歳が秋、61~80歳までが冬と分けて考える。 春から夏の間にしっかりと学び、働いて(種まきと手入れ)おかないと、秋には多くの収穫が望めなくなる、で冬を迎えたらどうなる!?の人生訓なのですが・・・ この例えは、三浦雄一郎さんには全く当てはまりませんね。 三浦さんの場合、春夏秋冬⇒?ではなく、秋の次に二回目の春が過ぎ、これからもう一度夏に向かう・・・そんな感じでしょうか! 次の夢(ヒマラヤのチョー・オユー高峰8201mの頂上から滑降したい)を持っている限り、“冬ごもり”は考えられないのですね! 驚嘆!!


もう一つは、常に「一番を目指して」数々の冒険にチャレンジし続けてきたという事です。 今回のエベレストは勿論世界一、では世界で二番目の山は? 知っていますか!? 日本では、一番の山は勿論富士山3776mで誰もが知っています。 では二番目の山は!? 小職も今回調べて初めて解かったのですが、意外と皆さんもご存知無かったのではありませんか!? 2番だと、普段誰もが話題にもしないし、皆さんの興味の度合いも格段違ってくる・・・この事実は、やはり「2番だとダメなんで、1番にならなければいけないんだ」という考え方で、実はとても大切な事なのではないでしょうか。 オリンピックでの金メダル、マスターズでも歴代チャンピオンの名誉⇒「○○NO.1」しか、記録にも記憶にも残らない現実があるのです。 
 振り返って、日本の国は?どうでしょうか。 世界一の国として認められる前に、衰退していくことはとても残念ですし、絶対に認める訳にはいきません。 この20数年のデフレ経済、空洞化現象、エネルギーコスト上昇、ボデーブローの様に日本国内の企業にマイナスの影響が続き、GDPも大きく減少し、相対的に国の借金は増え続けてきました。 世界NO1どころか、随分と順位を下げたこの20年と言えますね。


 今後、最も成長すると予想されているアジアに存在する我が日本国、よく考えてみれば、①教育水準の高い人材が豊富 ②高度なオリジナルな技術も蓄積している ③何度かの大震災の時に示された、互いに協調し、困難に耐える強い精神性・・・等、など・・・いわば、持っている潜在的な(世界一の)能力を、十分に発揮していない(できなかった)20年だったとは考えられませんか!? 小職は全ての根源的な要因は“デフレ”経済にあり、再度の成長で世界一(登頂=てっぺん)を目指すにはまずもって「デフレ脱却」こそがその“ベースキャンプ”としてしっかりと準備される必要ありと理解しています。
 「アベノミクス」で金融政策(日銀:2%物価目標コミット/ベースマネー供給)が打ち出され、金融・資産市場も(投資家:穏やかなインフレ期待/円安・株価上昇・不動産価格上昇)それに対しての反応が始まりました。 いよいよ、これからは我々の企業部門にその責任ボールが投げられたので(各企業:売上げと収益を増加しBSの改善で担保力上昇/設備投資増加/雇用や賃金増加)という責任を果たす形から、家計での具体的な(各家庭:購買意欲拡大/具体的消費)にまでつなげる“デフレ脱却メカニズム”を、今回のワンチャンスで何としても成し遂げていきたいものと思っています。
 日本の各企業がそれぞれと得意とする分野で⇒「1番」になれるように、顔晴る。 その結果、平和の下で経済はより繁栄し、国民の納得(幸福感)度も高く、世界からも期待される国として、日本は必ず復活することになる(できる)と信じています。


 『世界のてっぺん』の国を、もう一度目指してのチャレンジを始めましょう!
 その事を日本(各企業)の夢に! あきらめなければかなう! 今からがスタート!
三浦雄一郎さんから、多くの事を学ばせて頂いた一週間でした。

※世界で二番目の山:「K2(中国名チョゴリ)」8610m(カラコルム山脈)
※日本で二番目の山:「北岳」3193m(山梨県)

  平成25年5月 例年よりも早い梅雨空で・・・     代表取締役  松元 收

一覧に戻る