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2011.10.27

老舗

 「老舗」と辞書を引きますと・・・
①先祖伝来の業を守り継ぐこと ②代々続いて繁盛している店 との解説です。
であれば、最低100年(一世紀)以上続いている企業でなければ老舗企業とは言えないのかもしれません。
日本には創業100年以上の企業は約10万社(2万社の説も)、200年以上の企業も3,100社以上存在し、
その業種的には、旅館・酒造・和菓子・製造など、伝統産業が多くを占めているそうです。
そして、この日本で200年以上続く会社の3,100社ですが、世界全体の中でも40%を占め、
ドイツが800社、オランダ200社、フランス190社、アメリカ14社、中国・台湾・インドは数社、
韓国はゼロ・・・だそうで、改めて、この日本の数字はすごい!なと、感じ入ります。

 「会社は社会に必要である限り、存在し続ける」という言葉があります。
この"社会に必要"というフレーズを、"時代と共に変るニーズを先取りし、
適合するための製品を新たに生み出し、提供できた"と言い換えれば、
実は「老舗企業」イコール「研究開発型企業」そのものと言えそうです。 
日本ほど老舗企業の多い国は無いのですが、
それは"職人技術(気質)"を基盤にした個々の開発力(追従を許さない固有の技術で勝ち残り)が
優れていた事が一つ。 
そして、能や歌舞伎などの伝統芸能や、大相撲などの・・・師から弟子へと受け継いでいく、
「継続の力・文化」も日本には存在しますが、この継続(バトンタッチ)の力がもう一つ。
「開発力」と「継続力」こそが、"老舗"を語る上で欠かす事のできない要素であり、
世界に誇れる日本のDNAであると思っています。

幾多の難局(天災や戦災、為替の変動や石油危機など)を乗り越えて、
絶えず変化に敏感に対応してきた永続企業が、今も(これからも)存在するのです。
時代に合わせて変化を続けてきたからこそ、今があるのです。

 「信」「誠」「継」「心」「和」「真」「変」「新」「忍」「質」・・・これは、老舗企業4,000社に対して
「老舗企業として最も大事なことを漢字一文字で表現してください」のアンケート結果の上位10字です。
なるほど、納得です。 
「信用」「誠実」「継続」「真心」・・・「変化」「新製品」「品質」・・・と読み替えて、
日本に老舗企業が多い理由が、本当によく解かった気がします。

 老舗企業の経営のあり方にこそ、中小企業が生き残れる秘訣これありですね!

弊社も、時代に合わせて(先取りをし)変化をし続けてきた今を見つめ、そしてこれからも、
先ずは100年企業入りを目指しての進化・挑戦を続けます。
老舗企業見習い?・・・84歳になりましたが、まだまだ若いブルドック社の秋です。

                              平成23年10月           代表取締役 松元 收

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