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2011.06.17

定めるべき、道

 NHKの連ドラ"おひさま"のヒロインは太陽(光発電)の「陽子」さん(若尾文子さん)。ご自身の体験を振り返りながら語る設定で、今は昭和19年春(太平洋戦争の末期)、日本が本当に大変で苦難の状況を、長野は安曇野地方の展開で・・・物語は進んでいます。

戦後生まれの我々は、この戦争に突入せざるを得なかった本当の理由は、当時も(殆ど)輸入に頼っていた"石油"を止められるという局面で、島国日本としての退路を絶たれたことが、最終的な結論(大義名分)であったと、教わりました。 でも、その戦争には負けました。 ならば、そこから学ぶべきは⇒エネルギー源の国内での確保、即ち、エネルギー自給率を増やすことを優先的に取り組むべきことこそが、日本の国策として進むべき道であったはずです。

 然るに、"エネルギー自給率"とインターネット検索しますと・・・ビックリ、現在の日本の自給率は
⇒(僅か)4%との解説です。 原子力発電のウランも勿論全て輸入に頼っているので、これを外しての%です。 愕然としました。 

 今年の夏は、"節電"で致し方なし・・・でも、加工(輸出)を生業とする我が日本が、いつまでもエネルギーが足りない(外国に頼る)状況を続ける訳にはいきません。 まして、メジャーに牛耳られた石油に頼って、電力コストが更に上昇し続けると、それは、イコール産業界の退廃に直結です。積極的に代替エネルギーに転換(イノベーション)し、自給率を上げなければ、
日本は・・・日本の将来は!? 大いに懸念されます。 思いつくまま・・・
①太陽光発電(日本中の屋根の上に、&メガソーラー・商業ベースも)②風力発電(山だけでなく海上や、ビルの屋上での小型風力も)③水力発電(大規模なダムだけでなく、水車利用の自家発電も)④地熱発電(火山国:温泉のある所全て可能性)⑤ゴミ焼却場などの廃熱利用(各市町村に必ずある)⑥バイオマス発電(日本は森林国:林業復活にも、遊休の農耕地活用にも)⑦オーランチオキトリウム(石油を作る藻)⑧メタンハイドレート(燃える氷:日本近海の埋もれた財宝)エトセトラ、etc.
今直ぐに、これらの"自前の、エネルギー"の増強と、実用化に向けた研究・取り組みを促進して欲しいのです! 国を挙げてのバックアップの体制です! 具体的には、まずは"電力買い上げ"等の制度整備と"予算配分"の必要性でしょうか。 「事業仕分け」は、止めるものを決めたり予算カットするだけでなく、同時に新しく取り組むべきテーマを決め、予算を付けるもので、あって欲しいのです!! 特に、⑦や⑧に特化して、今から取り組めば⇒10年後には⇒日本は"石油&メタンガス"の産油国として、自動車や、工作機械以上の輸出で貿易黒字国(歳入改善:国債に頼らない)としての復活も、決して夢ではないのです。 
但し、条件があります。 それは政治家であれ、官僚であれ、そういった方向(道)を、先見の明を持って、責任を持って発言し、定めることのできる国家・社会の指導者(リーダー)が出現し、国民レベルで問題意識を理解・共有し、行動を開始しなければなりません。

『物の興廃は必ず人に由る。 人の消沈は定んで道にあり。』   (空海)
<物の興廃とは「人間や人間社会での物事の起こり、繁栄、栄華、荒廃、崩壊などは、全て、"人の考えや行いにより起きる"」・・・定んで道という言葉は「人が社会で成功するのも、失敗するのも、全ては"その人の生き方・歩み方"による」>

弊社も10年後を見据えて、いや10年後の夢の実現の為に、今何をなすべきか、始めなければならないか!? 選択と集中(社内での事業仕訳け)でこれから歩むべき道を定め直し、新しい技術と開発製品(イノベーション)で、現在と未来のお客様に(マーケティング)お役に立ち続けられるように、一歩づつ確実に歩みを進めていく考え、覚悟です。

                                平成23年6月       代表取締役社長 松元 收

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