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お知らせ
2010.12.21
近江商人
2010年・・・ギリシャ(ユーロ)危機の春、円高の暑い夏、そして秋には領土問題や東アジアでの緊張と、国内外共に政治も経済も混迷を続けながら・・・あっという間の一年が暮れようとしています。 そして"もの造りの海外移転とデフレ社会"。 企業としての売上高も利潤も簡単には伸ばせない、大変困難な経済情勢が続いています。
"2011年本当の危機が始まる!"という、本の見出しを書店で見て、背筋が伸びました。
いったい世界はこれからどうなるのか? そして、日本は?日本の企業としてはどう対処すべき(あるべき)なのか!? 色々と考えさせられる今日この頃ですが、最近の「企業の価値」というものは、ご存知の通り「CSR」で計られます。CSRとは、コーポレート・ソーシャル・レスポンシビリティーの略で、訳せば「企業の社会的責任」という意味だそうです。 これは1970年代頃から始まった考え方で⇒企業の使命は利益追求だけでなく、環境や社会問題にも責任を持つべし。 そして、その評価視点は「企業倫理」「企業統治」「地域社会」「環境」「調達先」「顧客」「従業員」の七つ。 つまり、どれだけ儲けるか(利潤)しか考えていない企業の評価は最低で、この七つの要素で如何にバランスよく、そして高いレベルで維持されているのか!? それが、高い企業評価を得る必要条件であるという考え方であります。
ここまで書いて、気づくことは・・・近江商人の(代表的な)経営理念「三方よし」という考え方です。 【売り手よし】【買い手よし】そして【世間よし】という近江商人の特性(精神)としての考え方は、経営の原点であろうといつも心に留めていますが、当にこれからの混迷の時代にこそ、必要であり守っていかなければならない考え方であろうと肝に銘じ、企業の果たさなければならない使命(社会的責任)であるとの再確認をさせて頂いています。 【売り手よしとは⇒顧客満足のこと】【買い手よしとは⇒仕入先との共繁】【世間よしとは⇒世のため人のための製品開発&供給】と理解しての、具体的な企業活動のイメージです。 そして、もう一方加えて【社員よし:真の成果主義での自己実現】、即ち"四方よし"の会社経営に拘り、それを目差しての格闘の道こそが、弊社のこれからも歩み続けなければならない道であると信じて、進んでまいります。
来年も困難な時代は続きそうです。 でも、近江商人の残した次の言葉も忘れずに、ブルドックは歩み続ける覚悟です。 その言葉とは、『困難は乗り越えるためにある。商いは人生修行と心得、小手先に走らず誠意と知恵で乗り越えるべし・・・』
希望の新年を向けるに当たり、改めて弊社の目差すべき"経営理念(四方よし)"を確認させて頂きました。 <弊社設立者の田島喜代次は滋賀県は長浜の出身です>
本年一年の格別のご愛顧・ご協力・ご高配に対しまして、心からの感謝を申し上げます。
皆様にとって、2011年が最良の一年でありますように、お祈り申し上げます。
平成22年12月 代表取締役 松元 收