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2009.10.09

「 経世済民(けいせいさいみん) 」

 「経済」という言葉の由来は、中国は古典の言葉の「経世済民」から略されたものだそうです。その「経済」を辞書で調べてみますと・・・
① 社会的な生活を営む為の生産・流通・消費の総過程とそのシステム
② 世を経(おさ)め、民を済(すく)うの略で本来は政治や行政全般を意味する語
と、ありました。
 普段は①の意味で使われる「経済」(英語の"economy"の訳語:福沢諭吉が訳者と云われている)ですが、政権交代のあった今次は②の意味で考えると、即ち現代語に約して"「経世」とは世の中を治める事""「済民」とは民衆の苦しみを救う事"ですから、「経済」とは広義で「政治」と同義語である事に気がつかされた訳です。

 さて、その①の意味の日本経済を構成する要素は「四つしか」無いそうです。それは・・・
A)一般消費 B)公共投資 C)設備投資 D)輸出 の四つ。昨年までの好景気の
原因は(自動車に代表される)輸出の好調と、それに伴う民間の盛んな設備投資でした。
道路やダム建設などに代表される(政府)公共投資もその大きな支えでした。しかしながら、中でも一番大きな%を占めるのは⇒一般消費なのです。(日本の場合、全体の約60%)
 政権交代した民主党中心の新政府は、マニュフェスト通りに⇒歴史的な大転換、つまり公共投資からその一般消費=民需喚起への政策の転換(予算配分)を始めました。これが、昨年以来の不況脱出の策として有効なのかどうか(個別の政策に関してのコメントは差し控えますが)歴史的な実験に立ち会いつつも、そこから生まれる新しいニーズを絶対に取り逃さない経営戦略の練り直しが必要・急務であるとの認識を深めています。 
25%のCO2カットの目標も、環境関連の成長におおいに貢献する事でしょうし、行政刷新や国家戦略の新しい取り組みから、新たな(供給サイド:企業側の)成長戦略(強化策)も出てきましょう。更には"年金(社会保障)制度"の作り変え、これが出来れば⇒将来安心⇒更なる消費喚起に直結も間違いないはずと信じます。
 冒頭に書きましたが、「経済」と「政治」は同義語であるとすれば、今の最悪の「経済」を立て直すことが出来るのも新しい「政治力」であると信じ、心から(新しい取り組み:政策に)期待をしている今日この頃です。 
 しかしながら我々は企業人として、バブル崩壊後の四つの過剰⇒ 
・設備の過剰 ・人の過剰 ・在庫の過剰 ・借り入れ金の過剰  これらをこの十数年自らの努力で解消してきました。 新たな構造不況であれ、円高不況であれ、再び乗り越えられる自信と確信も持っています。 
新しい成長戦略のベクトルに合わせたマーケットの開拓と共に、当社の「経済=社会に貢献する為の手段」との意識で、新たなねじ・パーツづくりのチャレンジをスタートし直した2009年秋です!
                           

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