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お知らせ

2009.08.06

『 感奮興起 』

 A)『日本の製造業全体での2009年1月~3月(第一四半)期の企業経常利益が赤字となった。
これは日本では初めての事態で、かつてソ連が崩壊する直前がこの状態であった。製造業の存在そのものが、日本経済の▲の原因であり、日本経済の「有害物」になりつつある。利益回復の為には(マーケットの縮小に合わせた)生産能力の縮小しかない。その為には①設備廃棄 ②雇用調整(シフト)が必要。』

・・・これは、先月7月のある経済誌に載っていた、有識者の提言の一部です。

 B)『不況といい、好況といい所詮人間がつくり出したものである。人間がそれをなくせないはずがない。不況の時こそ企業は伸びる。かつてない困難やかつてない不況からは、かつてない革新が生まれる。それは技術における革新であり、製品開発や販売・宣伝、営業における革新である。そしてかつてない革新からは、かつてない飛躍が生まれる。不況難局こそ、何が正しいかを考える好機である。不況の時こそ、ことを起すべし。』

・・・これは、1977年3月に松下幸之助が全国紙に掲載したオイルショック時の提言~不況について~の一部です。

 時代は違えど、この両方の提言を見比べたときに感じた事は、まずA)「評論家」とB)「経営者」の違いかと。
 やはり「経営の神様としての松下幸之助」の考え方、プラス思考、そして「不況の時こそ、ことを起すべし」つまりその"こと"とは、それぞれの会社で挑戦せねばならない新しいマーケットや新製品開発であり、更には全ての業務プロセスを見直せよ、との意味と理解できるのです。このフレーズを当面の弊社の進むべき道、社員全員が取るべき行動の"座右の銘"として、幸之助翁には何の断りも無く、勝手に確認・使用をさせて頂いている今日この頃です。

 『感奮興起(かんぷんこうき)』何かに感じ自分もうかうかしておれないと奮い立つ・・・これが感奮興起。人間の成長、人生の発展の為には不可欠の資質・要素だそうで、生命(人生)を輝くものにするかどうかは、感奮興起のいかんであるとの教えの四文字熟語であります。
 会社(法人)も同じのはず、お取引先様への"感謝"を一時も忘れず、製品開発やマーケット開発に"奮闘努力"し、新技術やQCDのスキルアップの向上には大いなる"興味"を抱き、真のビジネスマンとしての自立を目指しての取り組みを"起動"し、繰り返し々挑戦し続けたいと念願しています。
人間の成長と同じ、不況の時こそ会社(法人・企業)は伸びると信じます。 

 いや、伸ばさなければいけないのです。
                                     平成21年8月     代表取締役 松元 収

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