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用語集

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アイボルト

頭部が大きなリング形状をしたボルトで、主に重量物(機械設備等)の吊り上げ用として使用される。

亜鉛(Zn)

亜鉛(Zinc)は、元素記号 Zn で表され、原子番号は30、原子量は約65.37、比重は7.13(g/cc)である。青みを帯びた銀白色の固体金属で、亜鉛族に属する。常温ではもろいが、摂氏100~150度では展性・延性を増す。電極、めっき材料、黄銅などの合金材料にする。

アエングロ

ブラックアエン、アエングロともいう。

亜鉛めっき後に、硝酸銀などを含んだ溶液でクロメート処理(化成被膜処理)をすると黒色になる。
被膜は厚いが、銀(硝酸銀)を成分として含むため、耐食性はクロメート程度。
見た目が黒色なので、黒色を要求される部品によく利用されている。

 

→ 黒色クロメート(か行ページ)

亜鉛めっき

亜鉛めっきは主に鉄素地の錆止めに広く用いられる。亜鉛めっき単体では酸化されやすい(錆びやすい)ので、めっき後にクロメート処理(化成被膜処理)を施し、これにより亜鉛表面の耐食性が増し、外観の美しさが備わる。
亜鉛は鉄よりも電気化学的に卑な金属であり、腐食環境下では陽極となって犠牲的に腐食するので、鉄が保護され錆びづらくなる。

アジャストボルト

床面に接する側に、回転する椀状の受皿を付けたボルトで、ゴムや樹脂等が張られているものもあり、各種産業・事務機器等の高さ調整 及び 水平保持の脚として使用される。

圧造

通常は冷間圧造を指す。→ 冷間圧造(ら行ページ)

コイル状の素材を加熱せずに、ヘッダー(頭部成形機)、その他の冷間鍛造機械などにより、常温で一定以上の力を連続的に加えて塑性加工によって圧造成形することを、冷間圧造加工という。塑性加工とは、金属材料を曲げたり、伸ばしたり、叩いたりして、ある一定以上の力を加えて変形させると、もとの形に戻らなくなる(塑性変形)性質を利用した加工のこと。
冷間圧造の特徴は、素材をそのまま加工するため、切削加工と違い材料ロスも少ない上に、加工スピードも早く、熱間鍛造加工,温間加工に比較しても、熱による歪みも少なく、また、超硬合金等を使用したダイス,パンチ等の金型によって圧造成形するので、加工精度が高く、精度的に均一な製品を作ることができるため、ねじ量産品では最も普及している。

あら先

ねじ先端面が圧造時の材料切断のまま加工をしていないもので、小ねじはあら先が標準。

アルマイト

アルミニウムは、そのままの状態でも表面に薄い酸化皮膜を生成させるが、傷つきやすく、また環境の変化にも弱い金属である。

そこで、アルマイトという陽極酸化処理を行い、表面に強制的に緻密な酸化被膜を生成させれば、耐食性や耐摩耗性が著しく向上するが、通電性はなくなる。
また様々な着色をして装飾することも可能。

アルミニウム(Al)

アルミニウム(Aluminium アルミニューム、略してアルミと言うこともある)元素記号 Alで表され、原子番号は13、原子量は約26.98、比重は2.70(g/cc)である。酸やアルカリに侵されやすいが、空気中では表面に酸化被膜ができ、内部は侵されにくくなる。 また、液体窒素や液体酸素(-183℃)でも脆性破壊がない。
軽量で、耐食性(←酸化被膜による)があり、快削性に優れる為、アルミニウムのままだけでなく、合金などの形でも広く利用されている。比較的良い熱伝導性、電気伝導性を持つ金属。
ステンレス鋼に添加されると、強力なフェライト化元素で、Ni等と金属間化合物をつくり、析出硬化し強度を増す。

アンカーボルト(基礎ボルト)

土台である基礎部に前もって埋め込み、構築物等を固定するために使用するボルト。

形状はL形等様々であり、一旦埋め込むと抜けない形状となっている。

イオウ(S)

イオウ(Sulfur)は、元素記号 S で表され、原子番号は16、原子量は約32.06、比重は2.07(g/cc)である。黄色のもろい結晶で、酸素族に属する。空気中で熱すると青白い炎を出して燃え、二酸化硫黄(亜硫酸ガス)となる。
ステンレス鋼に添加されると、熱間加工性を害する。Mn,Mo等と化合物をつくり被削性を増す。

一条ねじ

リードがピッチに等しい(1回転で1ピッチ分移動する)ねじで、一般のねじは殆ど一条ねじ。

イモねじ

六角穴付き・すりわり付きの頭部がなく、ねじの先端部にて機械部品等の固定・位置決めに使用される止めねじで、先端の形状には、平先,、とがり先,棒先,くぼみ先,丸先などがある。

インジウム(In)

インジウム(Indium)は、元素記号 In で表され、原子番号は49、原子量は約114.82、比重は7.31(g/cc)である。銀白色の軟らかい金属で、ホウ素族に属する。
アルミニウムに添加されると、酸化被膜を破壊するので、これを利用し犠牲防食の元素として添加される。

インチねじ

ねじのピッチを1インチ(25.4㎜)についての山数で表した三角ねじ。

エムス

転造前に、ねじ外径より穴径の小さいエムス用の座金を組込み、その後に転造することで、座金が外れないようにした座金組込みねじのこと。

締結時に座金を入れる手間を省くことができるので作業改善が図れる。

ばね座金1枚,平座金1枚,ばね座金と平座金各1枚等の他に、外歯,内歯座金組込み等色々なタイプがある。

エンジニアリングプラスチック(略称:エンプラ)

エンプラの定義はそれほど明確ではないが、工業用途で成形体として使われ、長期耐熱性温度が100℃以上、引っ張り強さが49.0MPa以上、曲げ弾性率が1.9GPa、価格が500円/kg以上のプラスチック材料をエンプラと呼んでいる。
また、エンプラ以上の耐熱性を備えるプラスチック材料はスーパーエンプラと呼ばれるが、価格は格段に高くなる。

黄銅

黄銅(おうどう)は、銅と亜鉛との合金で、特に亜鉛が20%以上のものを言う。

加工しやすいので工業材料などとして幅広く用いられており、俗に、真鍮(しんちゅう)と呼ばれることも多い。 
銅と亜鉛の割合によって、六四黄銅、七三黄銅と呼ばれ、六四黄銅では黄金色に近い黄色を示すが、亜鉛の割合が多くなるにつれて色が薄くなり、少なくなるにつれて赤みを帯びる。

亜鉛が20%未満の赤みの強いものは丹銅とよばれる。一般に亜鉛の割合が増すごとに硬度を増すが、もろさも増すため、45%以上では実用にはならない。 
その他にも、被削性を高めるために鉛を添加した快削黄銅や、錫を添加し耐海水性を高めたネーバル黄銅などがある。 
現在発行されている5円硬貨もこの素材で、また、金に似た美しい黄色の光沢を放つことから金の代用品にもされ、日本では仏具などに多用されている。

応力

(部品に加わる力)÷(力の加わる方向での部品の断面積)=応力。

つまり、単位面積当たりの力のことを言い、単位は一般的に、N/mm2(kg/mm2)で表す。

外力の種類で引張応力,圧縮応力,曲げ応力,せん断応力等があり、『応力』を『強さ』に置き換えて言う場合もある。

遅れ破壊

使用環境から鋼材に侵入する水素によって、鋼材の延性又は靭性が低下した事による影響で、引張強さ以下の負荷応力のもとで、ある時間経過後に突然脆性的に破壊する現象。

遅れ破壊は、強度が高い鋼(引張強さ1200MPa以上)ほど感受性が高くなると言われている。

おねじ

小ねじ,ボルトのように、ねじ山が円筒の外側にあるねじ。

おねじの外径

おねじの山の頂に接する仮想的な円筒の直径。

おねじの谷径

おねじの谷底に接する仮想的な円筒の直径。

温間圧造

形状,加工精度,生産性等の面で、冷間でも熱間でも圧造が難しいような場合、オーステナイト系ステンレスボルトの非磁性維持,工具消耗減,加工硬化防止による後加工の容易さを目的とした場合に使用される。

冷間圧造と熱間圧造の中間の圧造加工方法で、電気抵抗加熱機で瞬間加熱し、材料を再結晶温度以下の中間温度200~400℃(材質により異なる)に加熱して塑性加工性を高め、連続的に圧造する方法。

オーステナイト系

結晶組織がオーステナイト系ということ。

Niの添加により,鉄の 910℃~1390℃ までの安定相 (γ相) を常温でも安定化させたもので、これをオーステナイトと呼んでいる。
基本成分は、18Cr-8Niで、SUS304,SUSXM7,SUS316等がこの代表鋼種である。
この鋼種はステンレスの中でも高耐食性・耐薬品性・強靭性に優れ、非磁性で焼入れによって硬化はしないが、冷間で塑性加工を施すことにより硬化させることができる。

ねじ部品の約80%がオーステナイト系で作られるぐらい主流な系統である。
溶体化処理(1100℃程度まで加熱後急冷する)により延性、耐食性をよくする。
一般的には非磁性素材だが、冷間加工後に多少の磁性を示すことがある。

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