「Mコート」処理とはステンレスボルト・ナットの焼け付き防止対策として、丸ヱム製作所が開発したテフロン系潤滑剤皮膜処理のことで、丸ヱム製作所の「M」をとって名称を「Mコート」としたものです。
ねじの焼け付き現象とは、ねじの締め付け作用において「おねじ」と「めねじ」のかみ合い面に大きな摩擦が発生し、
この摩擦力によってねじのかみ合い面が融合してしまうことです。
この融合現象は瞬時に起きるのではなく、部分的に融合と分離をくり返し、最終的に広い面での融合となります。
■ ステンレスボルト・ナットは完全に脱脂されている…
ステンレスボルト・ナットは耐食性を向上させるために、パシベート処理(不動態化処理)を施します。
この処理過程において、ボルト・ナットは完全脱脂されます。
■ ステンレスボルト・ナットはステンレス鋼の特性により焼け付きを起こし易い
■ ステンレスボルト・ナットの焼け付き防止対策
ステンレスボルト・ナットの締付時における焼け付きの主因は、ステンレス鋼の特性によるものであるが、
この特性を変える事は不可能です従って対策としては、潤滑剤による方法しかありません。
■ ステンレスボルト・ナットの焼け付き防止処理に求められる特性
ねじの用途は広範囲に亘り、その用途によっては下記の事項が重要視され、特に厨房機器及び浄水機器に於いては、食品衛生上の事が最優先されます。
目的
焼け付き防止処理を施していないステンレスボルト・ナット(一般市場品)が、焼け付きを起しやすい条件を設定し(6°のくさび)、 その条件において「Mコート」を施こした、ステンレスボルト・ナットが焼け付きを起すかどうかを確認する。
試験方法
焼け付きを起しやすい条件として、ボルト・ナットを下図のように組合せ、ナットに締め付けトルクを加える。その後ナットを緩め、焼け付きが発生したかどうかを確認する。尚締め付け回数は、繰り返し5回までとする。
締付けトルク 
ダイヤルトルクレンチで呼び径別に一定の締め付けトルクを加える。
| ボルトの材質 | ナットの材質 | サイズ | 締め付けトルク |
| SUS 304 | SUS XM7 | M8 | 350kgf-Cm |
| M10 | 600kgf-Cm | ||
| M12 | 1,000kgf-Cm |
| 試料No | ボルト・ナットを Mコート処理 |
焼け付き防止未処理の ボルト・ナット |
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| M8 | M10 | M12 | M8 | M10 | M12 | |
| 1 | 繰り返し5回締め付けたが、焼け付き現象は起こらず、ボルト・ナット共にねじ面に異状「カジリ」は認められず。 | 締め付け1回目で完全焼け付きが発生、ナットを取りはずそうとして、ボルトがねじり破断した。 | ||||
| 2 | ||||||
| 3 | ||||||
| 4 | ||||||
| 5 | ||||||
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